
既成概念にとらわれない観点を武器に
新しい価値への挑戦を
京都大学大学院工学研究科 電気工学専攻 博士課程
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異分野からのチャレンジ
2023年10月に入社し、異業種から新しいキャリアをスタートしました。それまで私は名古屋大学で特任助教として基礎科学の研究をしており、宇宙やオーロラ、太陽圏におけるプラズマの研究に10年以上取り組んでいました。研究者としての生活にやりがいはありましたが、ライフスタイルの変化や家族の増加により、安定した環境を求めるようになりました。その中で、企業での研究開発にも興味を持ち、東海光学とのご縁が生まれました。
全くの異分野ではありましたが、これまでの研究者として培ってきた技術は基礎的な部分できっと活かせるだろうと思いましたし、光の分野という新たなフィールドに挑戦することに面白さを感じました。入社の決め手となったのは、面接時に感じた“信頼できる職場の雰囲気”にあります。入社前、現上司や他社員の方とお会いし、親身に話を聞いていただきました。また、わけあって面接時に妻も同行したのですが、待合スペースを提供していただくなど、細やかな配慮もいただきました。その温かさがとても印象に残り、ここならば新しい挑戦ができると確信しました。
現在私はレンズ設計部門に所属し、主に遠近両用レンズの評価方法に新しい視点を取り入れる研究テーマを担当しています。複雑なレンズの光学的な特性に関する課題に対して、大学の専門家と連携し、共同研究を進めています。私の役割は、新しい視点からレンズの見え方や使用感を科学的に分析し、より快適で見やすいレンズの設計につなげることです。

新しい視点で問題を発見する力
入社後、任された研究テーマと並行して、レンズについて一から勉強し直す機会をいただきました。これまで経験のない分野だからこそ、従来の開発手法や考えに囚われていない私が貢献できる余地があるのではないか、という視点で挑みました。文献や先輩たちの知見を学ばせていただきながら、そこから見えてくる半歩先の問題点を洗い出し、次の開発に繋げていくことができました。分野が異なるからこそ、既成概念にとらわれず新しい視点で課題に取り組むことができる点が、私の強みだと感じています。
私にとって研究とは、「新しい問題に気づき、解決に向けた方法を検証し続けるプロセス」のことで、これは分野が変わっても変わらない普遍的なものです。また、外部との連携でさまざまな角度からアイデアを紡ぎ、協働から革新を生み出すことがこの仕事の面白さだと改めて感じました。今後は、現在進行中の基礎研究をさらに具体化し、独自性のある商品化に向けてプロセスを加速させたいと考えています。また、人間の視覚の無意識レベルで感じる快適さを他覚的に測定できる技術など、革新的なアイデアを追求していきたいです。

応募者の方へのメッセージ
東海光学は、挑戦する人を全力でサポートする文化を持つ会社です。トップ自らが「外に出て、新しい知見を広げなさい」と発信し、挑戦したいと伝えると、プロジェクトが進むこともしばしばあります。私自身、全く異なる分野から来たにもかかわらず、会社は私の可能性を信じ、チャンスを与えてくれました。また、ワークライフバランスの良さも大きな魅力です。家庭や育児への理解があり、子どもが病気になった時は上司から「早く帰ってあげたら?」と気遣ってもらえました。
オープンマインドで、コミュニケーションを大切にし、自分の知見を積極的に共有できる方、一緒に新しいフィールドで研究し、眼鏡や光の面白さを世の中に伝えましょう!