INTERVIEW

国の研究開発プロジェクトにも
携わり世界に挑む技術開発を

杉浦さん 2005年入社
光機能事業部技術部 副主幹
名古屋大学大学院 理学研究科物質理学専攻 博士課程
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次世代の技術を社内外と連携しながら開発する

私は現在、光学薄膜技術を軸としたレーザー分野の研究開発を担当しています。大学院では物性物理学を専攻しており、基礎的な物理の知識を応用し、光を操る技術を追求できる環境に魅力を感じました。入社前に訪問した際、成長意欲に満ちた社員の姿を目にし、この会社ならば自分の目指す仕事ができると確信。その当時、ちょうど会社が光学薄膜の事業に取り組もうとしている時期だったため、新規事業に自分も携わりたいという動機もありました。

入社してすぐに研究開発のプロジェクトに配属され、直後にフェムト秒レーザーという次世代技術で求められるコーティング開発に携わり始めました。実は現在もそのレーザー技術を中心とした文部科学省のプロジェクトで大学や他企業との共同研究に参画しています。このプロジェクトは10年単位の長期計画で、基礎から応用、さらには市場への展開までを視野に入れています。最先端のレーザー開発は実に挑戦的な内容でもあり、研究者の冥利に尽きる仕事です。

当社は設計から製造まで社内で行うことができますが、実際の使用に耐えうるものかの評価が重要です。ですから、それを使う研究者などとの外部連携が大切で、人脈を繋ぎながら協力者を募り、開発体制を作るのも仕事の面白さの一つです。最近では、ドイツと日本の研究機関や企業計6グループで連携し、レーザー関連の光学部品を開発し、学術論文に成果をまとめることができました。海外の機関と連携することも多いので、英語の勉強が必須だなと肌で感じています。

世の中に求められる開発に挑戦する

最大のやりがいは自分の研究成果が社会で生かされる瞬間を実感できることです。例えば、市販カメラに使用されるフィルターを開発した際、自分の技術が日常の中で広く活用されていることを目の当たりにし、大きな達成感を得ました。また、大学との共同開発で特注のミラーを開発した際、それを使っている先生から「東海光学のミラーが国際競争をする上で競争力の源泉になっているよ」と褒めていただけました。国際的な貢献ができたことを実感し、最高に嬉しい出来事でした。

一方、そういった“世の中に求められるテーマを見つけ出す”ことこそ、難しいところです。研究者であると同時に、民間企業だからこそ売上につながる開発も大切です。世界で勝てる技術力を磨くためにも、国際学会や展示会に積極的に参加したり、社会の動向を掴むために国内外の論文や雑誌からの情報収集、また社内の営業や他機関の研究者との対話から取り組むべき開発テーマに常にアンテナをはるようにしています。次世代に引き継げるようなプロジェクトに携わりたいと考えています。

応募者の方へのメッセージ

東海光学は、社員が主体的に挑戦できる環境を整え、技術開発に取り組むことを積極的に後押ししてくれる会社です。大学だけではできない実践的な研究が可能で、それが実際に社会で役立つことを実感できます。また、地域に密着した活動や社員への真摯な対応など、社会的にも誠実な姿勢が感じられる会社だと思います。開発設備は最先端のものを揃えてあり、職場環境なども整っているので、安心して働けます。研究や技術開発に興味がある方は、ぜひ東海光学でその力を発揮してください。一緒に、新しい価値を世界に広げていきましょう。