2021年「分析化学」産業技術論文賞を受賞しました

公益社団法人日本分析化学会の学術誌「分析化学」に、当社開発本部の熊谷直也が投稿し掲載された学術論文「ジャングルジム型構造体を抗体固定化媒体とする簡易ELISAシステムの開発」が、2021年「分析化学」産業技術論文賞を受賞しました。

本論文は、当社が開発した手のひらサイズの蛍光光度計と、検討した微細な格子状構造体(ジャングルジム構造体)とを組み合わせELISAシステムを開発し、蛍光プレートリーダーによるイムノアッセイ法と同等の測定感度を達成しました。

本研究は、地域医療が推進されている現在、中小医療機関での血液や尿などの生態試料中のバイオマーカーの自主計測の推進に貢献できる可能性を見出し、地域医療の実現に大いに貢献できる点を高く評価されました。

東海光学では、今後も技術の研鑽を続け現場で使われる装置・機器の開発と提供を進め、広く世界に貢献する取り組みを継続していきます。

 

(所載ページ)
「分析化学」第70巻第12号,721-728ページ

(論文掲載サイト)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/bunsekikagaku/70/12/70_721/_article/-char/ja

(産業技術論文賞について)
https://bunseki.jsac.jp/wp-content/uploads/2022/04/p164.pdf

「分析化学」産業技術論文賞は、独創性があり、実用的にも優れた分析技術や測定機器、並びに科学技術や産業の発展に貢献すると認められる論文に授与されます。

ポータブル蛍光光度計 『FC-1』について
https://www.tokaioptical.com/products/optical_technology/fc-1/