お客様のご要望を形に

東海光学では、様々なお客様のご要望にお応えしご満足いただくために、お店様と共に最善の方法を考えご提案しています。

手元を見る近用部が広くしたいというお客様のご要望で、フランクリン(EXレンズ)を作製しました。

遠近両用レンズや小玉がついているバイフォーカルレンズなど、シニアレンズには様々な種類があります。手元の見え方が気になるお客様の中には、近用部(手元)の視界をもっと広くしたい、というご要望があります。

今回ご紹介いたしますのは、そんなお客様のご要望で作製した「フランクリン」です。フランクリンとは、EXタイプの眼鏡です。EXレンズ(エグゼクティブレンズ)ともいいます。

単焦点レンズで右目遠用と左目遠用、右目近用と左目近用を1枚ずつ、合計4枚のレンズを作り、それぞれを半分ずつ切って、フレームに入れて固定した遠近両用の眼鏡です。

下の写真をご覧ください。レンズの真ん中に切れ目があるのがわかりますか?

フランクリンはこんなお客様向きです

  • 遠用と近用の乱視度数、乱視軸が異なるお客様
  • 通常のバイフォーカルレンズや遠近両用レンズより、もっと広い近用部が必要なお客様
  • 遠用度数と近用度数に差がありすぎるため、通常のバイフォーカルレンズや遠近両用レンズでは作製が困難なお客様

※※ご注意点※※

  • フランクリンをご希望の際は、メタルフレームをお選びください。フレーム枠でレンズをしっかり固定するためです。
  • 眼鏡をきれいに、且つレンズをしっかり固定させるため、上側遠用部と下側近用部のレンズの表カーブをそろえます。これにより段差もなくお手入れがし易い眼鏡に仕上がります。しかし選択できるレンズの種類が限定される場合があります。
  • サングラスや色付きレンズの作製はできません。遠用部と近用部のレンズを別々に4枚製作し、半分に切って使用することから色の違いが発生してしまうためお受けしていません。
  • 見え方に関わるため、接着剤は使用しないことから、激しく取り扱うとレンズが外れてしまう場合があります。日常生活での使用は問題ありませんが、スポーツなどにはおすすめをしていません。
強度近視のお客様からの「レンズを薄くしたい」というご要望により、スムースライン加工のレンズを作製いたしました。

度数の強いお客様の多くは、「メガネレンズをできるだけ薄くしたい」というご希望をお持ちです。特に強度近視の方は、レンズの縁が厚くなります。このためメガネのフレームからレンズの縁が大きく飛び出し、見栄えを悪くしてしまう事を避けたいと感じています。

また、度数が強すぎて、レンズ自体を作ることができないため、お客様が大変お困りになるケースを聞くことがありました。

東海光学では、そんなご要望にお応えするため、強度近視のお客様でもレンズの縁が薄くなるレンズを作製しました。

これはスムースライン加工というもので、ガラスレンズのみに対応している加工方法になります。

まず、通常通りにレンズを作り、縁を薄くするために、厚い縁の部分を少しずつ少しずつ数種類の道具を使って削っていきます。削るための道具を一から手作りする場合もあります。

度数が出ている部分と、縁の部分の境目をぼかすことで、見栄えがよくなるようにします。

スムースライン加工はこんなお客様向きです

  • 強度近視用レンズの縁厚を薄くし、見栄えをよくしたいお客様
  • レンズの縁が厚いことで、眼鏡自体が作れずあきらめていた強度近視のお客様

~強度度数事例~
実際に東海光学で、今までに作製した事例です。
S-27.00
S-24.00

通常のレンズではとても作ることができない度数ですが、お客様のご要望にお応えするために、東海光学はお客様と共に最善の方法を考えご提案いたします。

※※ご注意※※

  • 作製事例はガラスレンズです。ガラスレンズの場合のフレームは、枠なし(ナイロールやポイントフレーム)はおすすめできません。
  • 度数が出ている部分の範囲は、処方度数によって限りがあります。
海外の東海光学グループ会社より、通常の製作範囲をはるかに超えた度数の作製依頼がありました。強度遠視のお子様から「レンズを薄く軽くしたい」というご要望により、ダブルレンズ(両凸)を作製いたしました。

通常の遠視用の眼鏡として製作する凸レンズは「メニスカスレンズ」と呼ばれ、三日月状の形をしており、東海光学が通常のメニスカスレンズとして作製できる遠視用レンズは+15.00までとなります。

今、ご使用中のメガネ

  • 処方度数が製作範囲をはるかに超えた遠視度数であること
  • 重量のあるガラスのダブルレンズを使用していたこと

ご提案した作製レンズ

  • 裏面も凸形状にしたプラスチックのダブルレンズを採用する(初の試み)
  • プラスチックレンズは、世界最高屈折の1.76素材を使用する
  • 見え方を考え、裏面は収差の少ない非球面形状を採用する

メニスカスレンズにしなかった理由

  • 処方度数に見合ったメニスカスレンズでは特別な材料を別途作製しなればならないため
  • フロントカーブのでっぱりがとても大きく、見栄えが悪くとても厚いレンズになるため
  • 重いレンズにより顔に負担がかかり、見られる事のストレスも増えるため

今回は特にお子様でありその重さによる負担や見られる事に対するストレスは更に大きいものになると考え、両凸の形状になる「ダブルレンズ」でより薄くより軽く作製することにいたしました。

製作までの手順

  • ダブルレンズの計算ができるように、厚みなどの計算プログラムを修正
  • 設計した厚みで仕上がるように、加工機内の加工データを再構築
  • 加工機を使用し、凸面形状に切削加工
  • 研磨加工機で凸面形状の切削面を鏡面加工

ダブルレンズはこんなお客様向きです

  • 強度遠視用レンズの厚みを薄くし、見栄えをよくしたいお客様
  • 製作範囲外により眼鏡自体が作れずあきらめていた強度遠視のお客様

※※ご注意※※

  • 作製はガラスレンズでも行えますが、ガラスレンズの場合のフレームは、枠なし(ナイロールやポイントフレーム)はおすすめできません。
  • 度数が出ている部分の範囲は、処方度数によって限りがあります。
  • 周辺部は収差が強くなります。
特殊レンズも含め、眼鏡レンズの事ならなんでもご相談ください

眼鏡レンズ専門メーカーNo.1の企業として、近視・乱視・老視などのレンズのほかに偏光・調光レンズや便利な機能コーティング、さらに医療用眼鏡レンズを研究・開発・製造しています。

特に医療用フィルタレンズ・遮光眼鏡レンズでは日本のメーカーでも最大級の製品種類を持ち医療現場からも高い評価を頂いております。

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